夏は肌荒れの要因がいろいろ!原因と対策について

肌荒れというと乾燥しがちな冬や花粉が飛ぶ春をイメージしますが、実は夏もバランスを崩しやすい季節です。
というのも、夏特有の肌ダメージ要因があるからです。
年々気温の高い時期が長くなっている今の日本では、夏の肌荒れ対策の重要性はますます高まっています。
この記事では、夏の肌荒れを引き起こす4つの要因と、すぐに取り組める対策について解説します。
夏に肌荒れを起こしがちな4つの原因
紫外線
紫外線から肌を守ろうとして私達の身体は活性酵素を生産します。
活性酵素の発生は本来有害な物質から肌を守るための仕組みですが、活性酵素の殺菌力が高すぎるため、増えすぎるとお肌に悪影響をもたらしてしまいます。
活性酵素により皮膚の細胞が酸化されると、酸化した皮脂が作り出され、シミやくすみの原因となります。フライパンに調理後の油を放置したような状態ですね。
お肌のハリを維持しているコラーゲン繊維が酸化されると、たるみやシワを引き起こします。
これを光老化と呼び、美容医学では年齢による老化とは区別しており、努力で防ぐことのできる老化です。
また、紫外線を浴びると、肌深層にいるメラノサイトという細胞が刺激されます。
このメラノサイトも、本来は紫外線から肌を守る目的でメラニンを生成します。
しかし、メラニンが過剰に生成されたり、代謝が悪くなってメラニンが自然に排除されていかなくなるとシミとして残ってしまいます。
強すぎる日焼け止め
紫外線によるダメージを抑えたいがために、とにかく威力の強そうな日焼け止めを使用していませんか?
この日焼け対策が肌荒れを起こすこともあります。
ウォータープルーフ効果の高い(耐水性の強い)日焼け止めを毎日使用し、夜には石鹸でゴシゴシ落としたり、それでも落としきれなかったりするとお肌は荒れてしまいます。
山や海などに行く日には便利なレジャー用の日焼け止めですが、効果が高い分、肌への負担も大きいので、通勤のみの日には「日常用」とされているレベルの日焼け止めが適切でしょう。
レジャー用に強い日焼け止めを使用した場合は、専用リムーバーを使って落とします。
日焼け対策には日焼け止めだけではなく、帽子やサングラス、アームカバーなど物理的な日焼けグッズと併用し、日焼け止め効果と肌への負担のバランスを考えて日焼け止めを使い分けることをおすすめします。
汗
汗にもサラサラの汗とベタベタ汗がありますよね。運動不足やエアコンの常時使用によって、うまく汗をかけない現代人が増えています。
汗腺の機能が衰えると、汗の中に含まれるミネラルを再吸収できず、ミネラルを多く含んだベタベタの汗をかくようになります。
さらに、アンモニアなどの老廃物を溜め込んで、いざ炎天下で汗をかく状態になったところで一気にそれらも放出します。
塩水を顔に塗ってしばらく放置すれば痒くなりますね。それと同じ状態になり、痒みやただれを引き起こします。
お肌のpHは通常弱酸性で、このバリアにより表皮の雑菌からお肌を守っています。
アンモニアや、酸化した皮脂がお肌のpHバランスが崩れると、お肌を守っていたバリアが弱くなり、雑菌や刺激に弱くなってしまいます。
エアコン
夏場は汗をかく機会が多いため気が付きませんが、エアコンの効いた部屋は想像以上に乾燥しています。
手を洗って拭かずに自然乾燥させれば手荒れしますよね。
それと同じく汗をかいた顔をそのままにし、エアコンの部屋で涼んでいれば必要以上の水分が奪われてしまいます。
低い室温に長時間いる状態を連日続けると、お肌の保水能力は低下し、慢性的な乾燥肌に陥ってしまいます。
体全体の代謝が下がることで、肌のターンオーバーサイクルも乱れていき、古いものを排出できない状態となり、シミが残ったり厚くなった角質でゴワゴワしたお肌になってしまいます。
夏の肌荒れが悪化すると取り返しのつかないダメージに

「強い日焼け止めを毎日塗っているので紫外線からのケアはバッチリだし、オフィスに到着すればすぐにエアコンの中だから夏も快適!」という生活スタイルは要注意です。
日焼け後の赤みが消えればもう大丈夫と思われがちですが、紫外線のダメージは急ではなくジワジワ進行するから恐ろしいのです。
きつめのエアコンの中で過ごして代謝が落ちているところに、日々じっくりメラニンが生産され、排出されずにそのままいつの間にかシミとして固定していきます。
また、紫外線のダメージによって、徐々に小ジワやたるみが生じてきます。
汗で肌のバリアは崩れているので、紫外線の影響も受けやすくなっており、お肌はそのダメージから他の手段でガードしようと角質を厚くしていきます。
そこにまた汗をかいて、汗を拭うと、ふやけた角質ごと剥がしてしまいます。
厚い角質がごっそり剥がれてしまうので、目には見えない小さな生傷のような状態となり、ますます外からの刺激に反応しやすい状態を作るという無限ループに陥ってしまいます。
これらを防ぐためにはスキンケアと共に、食事による内からのケアも有効です。お肌を強くし、受けた紫外線のダメージを除去するような食品を紹介します。
肌を良くするために摂るべき成分(食品)は

美肌に有効な栄養素を含む食品を取り入れて、夏に負けない肌作りをしましょう。
トマト、レモン、ブロッコリー、ナス、ゴーヤ
ビタミンA、B2、B6、C、ナイアシン、葉酸を含む野菜・果物。日焼けによるダメージからの回復が期待できます。
緑黄色野菜
βカロテンは体内でビタミンAとなり、メラニンの生成を阻止します。
スイカ
ウリ科の植物に含まれるシトルリンという物質は抗酸化作用があり、保湿効果も期待できます。
サーモン
サーモンに含まれるアスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、紫外線を受けて発生した活性酸素を除去する働きがあります。
大豆製品
大豆製品に含まれるイソフラボンが、女性ホルモンのバランスを整えます。
納豆、ヨーグルト、キムチなど発酵食品
健康な肌作りに大きく影響する腸内環境を整えます。
夏の肌荒れにソラレンは禁物!食材選びに注意

朝食のグリーンスムージーやサラダは材料に注意が必要です。
お肌に良いとされている食品の中にも、光毒性を持つソラレンという物質を持っている野菜や果物があります。
光毒性というのは、摂取した生物が紫外線に当たるとメラノサイトを活性化し、さらには紫外線を吸収しやすくします。
ソラレン摂取後は日焼けによるダメージが2倍になると言われています。
ソラレンは摂取後2時間から7時間の間で作用するので、朝食にソラレンを含む食品を食べるとちょうど紫外線の強い時間帯にあたります。
柑橘系の果物(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)、キュウリ、キウイ、アセロラ、香りが強い野菜(セロリ、紫蘇、みつ葉、パクチーなど)
これらの野菜や果物は美肌効果が高いイメージがあり、夏の朝食やランチに取り入れがちです。
実際に、ビタミンCを多く含んでいたり、抗菌効果や体力増進など有力な効果も兼ねそろえている食品なので、摂取自体は問題ではありません。
注意するのは摂取する時間帯です。特に、ビタミンを含む柑橘類などは、日差しを浴びた後、夕食時に摂取すると良いでしょう。
夏の肌荒れにフェイシャルエステ!な理由
日焼け止めや日除けグッズを使用していても、紫外線を完全に防ぐことは難しいです。
ですが、フェイシャルエステによって、紫外線を受けてしまったお肌にダメージが残らないようにケアすることができます。
夏のお肌のトラブルに効果的なエステとして、ピーリング、ビタミンC導入、コラーゲンパックが挙げられます。
最初に、厚い角質でゴワゴワになったお肌を優しくピーリングします。
ピーリングの方法はサロンによりますが、ダメージを受けたお肌を傷つけないような方法で行っていきます。AHAや乳酸などの天然系マイルド系や、ハイドロピーリングといって水の力で磨いていくものなどがあります。
余分なものがなくなったお肌にビタミンCを導入します。
ビタミンCを含むスキンケアコスメも市販品に多く出ていますが、紫外線ダメージを受けた肌深層に届かせるには限界があります。
サロンでは、微弱電流などを使用することによってビタミンCを肌の奥まで直接届けることができます。ビタミンCはメラニンを還元し、コラーゲンの生成を助ける作用があります。
紫外線や乾燥でシワやたるみができる前にコラーゲンでお肌の弾力を取り戻します。
パックでコラーゲンやアミノ酸、その他美容成分をお肌に閉じ込める方法や、RF(ラジオ波)を使ってコラーゲン繊維の萎縮によるリフトアップとコラーゲンの生成促進を促す方法などがあります。
夏にお肌は歳をとるとよく言われていますが、夏であっても歳を取らなかったことにできるのがプロによるフェイシャルエステです。
フェイシャルエステでこの夏もしっとりプルプルのお肌をキープしましょう!